生化学的検査
検査項目名称 | 総蛋白(TP) | ||
---|---|---|---|
コード | 00001 | ||
統一コード | 3A0100000023271 | ||
検体必要量(mL)容器 / 保存 | 血清 0.5 | A-1 | 全血(室温) 遠心分離後(冷蔵) |
採取条件・提出条件 / 備考 | |||
所要日数 | 1 | ||
検査方法 | ビウレット法 | ||
基準値 | 6.7~8.3(g/dL) | ||
実施料 / 判断料 |
容器画像
コンペジウム
高値 | 血液濃縮(特に脱水症)、多クローン性高γ-グロブリン血症(膠原病、慢性感染症、肝硬変症、慢性肝炎、悪性腫瘍、本態性高γ-グロブリン血症)、単クローン性γ-グロブリン異常症(骨髄腫、原発性マクログロブリン血症、本態性または良性M蛋白血症) |
---|---|
低値 | 血液希釈(水血症)、栄養不良、悪液質、腸吸収不良症候群、急性肝炎、肝硬変症(重症)、ネフローゼ症候群、急性腎炎、慢性腎炎、蛋白漏出性胃腸症、急性感染症、慢性消耗性疾患、本態性低蛋白血症、先天性無ALB血症、全身浮腫、日焼け、免疫不全症 |
解説 | 血漿蛋白は各種疾患および病態においてさまざまな特徴的な変化を示す。一般に、量的に多いアルブミンや免疫グロブリンの変動がない限り、総蛋白量は異常値を示さないので、血清(血漿)蛋白分画を行い各成分の変動を調べることによって、病態の特徴を把握することが可能となる。したがって、血漿蛋白異常のスクリーニング法として総蛋白、血清(血漿)蛋白分画の検査は不可欠である。また、これらスクリーニング検査や臨床所見などから血漿蛋白異常の存在が示唆される場合は、免疫電気泳動法、Western blotting分析法などにより、量的、質的、あるいは構造上の異常なのかどうかを確認し診断すべきである。 |