生化学的検査
検査項目名称 | 甲状腺刺激ホルモン(TSH) | ||
---|---|---|---|
コード | 00151 | ||
統一コード | 4A0550000023051 | ||
検体必要量(mL)容器 / 保存 | 血清 0.5 | A-1 | 全血(室温) 遠心分離後(冷蔵) |
採取条件・提出条件 / 備考 | |||
所要日数 | 1 | ||
検査方法 | 化学発光酵素免疫測定法(CLEIA) | ||
基準値 | 0.61~4.23(mIU/L) | ||
実施料 / 判断料 |
容器画像
コンペジウム
高値 | 橋本病(慢性甲状腺炎)、特発性粘液水腫、クレチン病、甲状腺亜全摘後、放射性ヨード治療後、下垂体TSH産生腫瘍、異所性TSH産生腫瘍、甲状腺ホルモン不応症 |
---|---|
低値 | バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎の急性期、プラマー病、中毒性多結節性甲状腺腫、出産後一過性甲状腺中毒症、下垂体性甲状腺機能低下症(下垂体腫瘍、Sheehan症候群、TSH単独欠損症、Pit1因子異常症)視床下部性甲状腺機能低下症 |
解説 | TSHは、視床下部からのTRHの刺激により合成および分泌が促進され、甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンの合成・分泌を促進すると同時に甲状腺の成長・発育を促進します。逆に血中の甲状腺ホルモンは、下垂体のTSH分泌細胞の機能を直接抑制し、あるいは視床下部からのTRHの分泌の抑制を介して、TSHの分泌を減少させます。TSHの血中濃度は、甲状腺機能の変化を敏感に反映するため、甲状腺疾患の診断の第一選択肢として重要な役割を果たしています。甲状腺ホルモンと同時測定することにより、フィードバック機構の異常が明らかとなり、甲状腺疾患と下垂体ー視床下部系の異常や甲状腺ホルモン不応症などとの鑑別が可能となります。 |