生化学的検査
検査項目名称 | 遊離トリヨードサイロニン(FT3) | ||
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コード | 00152 | ||
統一コード | 4B0150000023051 | ||
検体必要量(mL)容器 / 保存 | 血清 0.5 | A-1 | 全血(室温) 遠心分離後(冷蔵) |
採取条件・提出条件 / 備考 | |||
所要日数 | 1 | ||
検査方法 | 化学発光酵素免疫測定法(CLEIA) | ||
基準値 | 2.39~4.06(pg/mL) | ||
実施料 / 判断料 |
容器画像
コンペジウム
高値 | バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、T3中毒症、プラマー病、慢性甲状腺炎の亜急性期、TSH産生腫瘍、甲状腺ホルモン不応症、先天性TBG増加症、薬物性甲状腺中毒症 |
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低値 | 慢性甲状腺炎(橋本病)、特発性粘液水腫、クレチン病、甲状腺亜全摘後、放射性ヨード治療後、抗甲状腺剤の過剰投与、亜急性甲状腺炎や無痛性甲状腺炎の回復期、下垂体性甲状腺機能低下症、視床下部性甲状腺機能低下症、先天性TBG欠損症 |
解説 | 甲状腺ホルモンであるトリヨードサイロニン(T3)は、血中ではその大部分がサイロキシン結合蛋白質(TBP)に結合しており、遊離トリヨードサイロニン(FT3)は0.3%にすぎないことが知られている。しかし、この0.3%のFT3のみが細胞内に移行して、核内のは甲状腺ホルモンレセプターに結合してホルモン作用を発揮し、さらに視床下部~下垂体~甲状腺系機能調節機構によりFT3は一定の値に維持されているため、FT3の測定は甲状腺機能および末梢でのT4代謝のより鋭敏な指標となる。また血中のT3濃度はTBPの増減や質的異常によって変化するが、血中のFT3はTBPに影響されないため、より生体の代謝状態を反映する。このように血中FT3の測定は種々の甲状腺疾患の診断と治療効果の観察に有用とされている。 |