生化学的検査
検査項目名称 | ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG) | ||
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コード | 00425 | ||
統一コード | 4F0800000023051 | ||
検体必要量(mL)容器 / 保存 | 血清 0.5 | A-1 | 全血(室温) 遠心分離後(冷蔵) |
採取条件・提出条件 / 備考 | |||
所要日数 | 1 | ||
検査方法 | 化学発光酵素免疫測定法(CLEIA) | ||
基準値 | 2.7≧(mIU/mL) | ||
実施料 / 判断料 |
容器画像
コンペジウム
高値 | |
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低値 | |
解説 | ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)は胎盤絨毛組織から産出・分泌される糖タンパク質で、α、β‐サブユニットから構成されている。α‐サブユニットは他の糖タンパクホルモン(LH、FSH、TSH)とほぼ共通の構造ですが、対照的にβ‐サブユニットは生物学的・免疫化学的特異性を有している。HCGは、受精した卵子が子宮壁に着床した直後、胎盤の栄養芽細胞により分泌される。血中のHCGは妊娠すると急激に上昇するので、妊娠を早期に確認したりモニタリングする上で優れたマーカーとなる。生理学的には妊娠黄体を刺激してプロゲストロンを分泌させ、胎盤からプロゲストロンが分泌されるまでの間、妊娠を維持します。合併症を伴わない場合、妊娠が進行すると胎盤はプロゲストロンやエストロゲンを産生し、HCGの血中濃度がピークに達した後、下降し安定する。HCGは合併症を伴わない正常な妊婦の血清内で完全な分子として循環しますが、サブユニットは急速に分解され腎臓で排出されます。また、β‐サブユニットは睾丸腫瘍、流産、子宮外妊娠、絨毛癌、異所性βHCG産生腫瘍、ダウン症候群などの疾患で、絨毛組織やHCGを産生する組織の存在を知るマーカーとなり治療の指標にもなるので、これらの疾患の診断および治療のモニタリングに有用である。 |
補足情報
●HCG参考範囲
妊娠前期:2280~190920 mIU/mL
妊娠中期:5030~159940 mIU/mL
妊娠後期:2470~860920 mIU/mL