このページの先頭へ

細菌検査報告におけるインフルエンザ菌の耐性菌表記について

2019年4月8日

 平素、当検査センターをご利用いただきありがとうございます。
 これまでの細菌検査報告におけるインフルエンザ菌の耐性菌表記はBLNARと
H. influenzae β-lactamase(+)でしたが、H. influenzae β-lactamase(+)
は更に2種類に分類されます。4月1日の報告からその2種類を追加表記すること
になりましたのでご連絡いたします。
 なお、インフルエンザ菌の耐性菌の表記を下記に示しますので、今後の報告の御
参考にして下さい。

1.従来より報告している耐性菌
・BLNAR-βラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌
(β-lactamase-nonproducing ampicillin resistant Haemophilus influenzae)
:βラクタマーゼを産生しないためβラクタム系抗菌薬は有効なはずですが、アン
ピシリンに耐性を示す耐性菌です。

2.新たにH. influenzae β-lactamase(+)を下記に分類して表記します
・BLPAR-βラクタマーゼ産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌
(β-lactamase-producing ampicillin resistant Haemophilus influenzae)
:βラクタマーゼを産生するためβラクタム系抗菌薬は効きません。よってβラク
タマーゼ阻害薬であるクラブラン酸(CVA)が抗菌力を発揮します。

・BLPACR-βラクタマーゼ産生アンピシリン耐性クラブラン酸耐性インフルエンザ菌
(β-lactamase-producing amoxicillin-clavulanate resistant Haemophilus
influenzae):βラクタマーゼを産生するためクラブラン酸を使用したいところです
が、この耐性菌はクラブラン酸にも耐性を示す厄介な耐性菌です。

※ご不明な点がございましたら、検査センター(TEL 43-7422)細菌検査室までお問
い合わせ下さい。

PDFはこちらPDFファイル

Copyright © 一般社団法人 八戸市医師会臨床検査センター All Rights Reserved.

MENU