生化学部門
Q1. 血糖検体を採血日の次の日に提出する場合は、どのように検体を保存すればよいでしょうか?
A1. ①遠心分離機がある場合:採血後⇒静かに転倒混和⇒遠心分離⇒血漿を別スピッツに移して冷蔵保存⇒次の日に提出
②遠心分離機がない場合:採血後⇒静かに転倒混和⇒全血のまま冷蔵保存⇒次の日に提出
※当日提出できない・血漿分離しない場合には、血糖値が低めの結果になる場合があります。できるだけ、採血当日の提出をお願い致します。
Q2. 溶血検体で、影響がある項目は何でしょうか?
A2. 溶血してしまうことにより、特に赤血球に多く含まれるLD・K・ASTの値が上昇します。凝固検査も影響を受けやすい項目があります。
溶血の原因としては、赤血球の異常や採血後のスピッツの長時間放置・スピッツの転倒混和の際に強く振ってしまった・採血時に時間がかかり少量しか取れなかったなどが考えられます。溶血が強いほど偽高値となりやすいため、検体の取り扱いや採血時に注意が必要です。
病理部門
Q3. 病理依頼書には15%ホルマリンとありますが、10%ホルマリンを使っています。大丈夫でしょうか?
A3. 大丈夫です。固定液のところに10%とご記載ください。
Q4. 尿の細胞診を依頼したいのですが、一般細菌検査と共通の場合検体は2本出したほうが良いですか?
A4. 検体は1本で大丈夫です。
微生物部門
Q5. スワブの検体を次の日に提出する場合は、どのように保存すればよいでしょうか?
A5. スワブ検体や喀痰検体、尿検体は、次の日に提出する場合冷蔵保存で提出してください。淋菌を強く疑う場合には室温保存で提出してください。
Q6. 今日検体を出したら、いつ結果がでますか?
A6. 検体の種類や細菌の有無で変わるため一概には言えませんが、尿や便の場合は2〜4日、喀痰やスワブの場合は3〜5日かかります。但し、再検査や確認検査が入るとそれ以上時間がかかることがありますのでご了承願います。